肺の手術を現状では急遽、受けなくても大丈夫になったため(ただし、半年に1回はCTスキャンで検査)、さっオン・シーズンでまだ入っていない海はどこでしょおらーとなった。で、タオ島は安いし田舎、ポテンシャル(?)も秘めていそうなので、行ってみることに。
余談で、メナド@インドネシアは、飛行機が既に満席でNGだった…。
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概要
タオ島はタイの東側に浮かぶ離島になる。アクセスは成田→バンコク→サムイ島まで飛行機、サムイ島から船で、パンガン島→ナンユアン島→タオ島に入る、のが手っ取り早い。西側のアンダマン海(シミラン諸島とか)とはシーズンが逆になるので、タオの半年後はシミランで、と通年でタイに通う人はいる。そのように働くガイドも多い。
どうでもいいけど、間違ってナンユアン島で降りてしまったオバチャン(日本人そしてダイバー)が、魂の意思疎通によりなんとか水上タクシーでタオ島に到着していた…。タオ島でピック・アップする予定だった現地ダイビング・サービスのスタッフが、オバチャンの安否(?)がわかるまでちょっと慌てていてかわいそうだった。
さらにどうでもいいけどこのオバチャン、Cカードを取得したばかりのある意味、激しい初心者。チェック・ダイブのときに一緒になったが、浮き上がりまくっててもの凄かったなぁ…。どうも潜行していく恐怖心から、BCに大量の空気を頻繁に入れてしまうようで。
ガイドも頻繁に急浮上してオバチャンを引き下げる羽目になるわけで、まさに命がけの仕事。初日の1本目は、下手くそだ俺と自身で反省しながらダイブしている素人だが、そんな心理状態の自分が見ていてもオバチャンはすんごい危ないダイブをしていた。
結局、オバチャンは滞在中、ガイドにずうっと手を引かれてのダイブになったようです(伝聞)。そうなると簡単に想像していただけると思うが、そのパーティーはガイド1人が最初から全く機能しなくなる、他のメンバーにとっては。
話それた。海況はもう正直に書いてしまうが、「惨敗」という表現が適切か。もしくは「ソレだめダヨ。ゼンゼンだめダヨー!(外国人風に)」か。理由は、年に数回ある程度の「風がかなり強い」ときに、たまたまぶち当たってしまったため。
タオ島周辺はほとんど流れていない広大な浅い海で、海底には白砂およびそれより細かい泥が沈殿している。そこから岩山や根やらがにょきにょきと出ていて、ダイブ・サイトになっているのをイメージして欲しい。強い風により波が立つ→
・海底の沈殿物が簡単に巻き上げられる。
・海水の攪拌はプランクトンの爆発的な増殖を助ける。
となり、海水は途端に濁る。
どこに入っても(含む外洋のサイトでも - チュンポン・ピナクル or セイル・ロック)透明度は5m〜8mという状況だった。熱帯の海であそこまで見えないのは、そしてクルーズ船サイズでさえ揺れに揺れつつ、2、3時間かけて外洋のサイトに行っても状況が変らないというのは、やっぱり凹みます。乗り物酔いはしないに等しいんだけど、珍しく気持ちも悪かったな。
例えば外洋のサイトで、目の前を走っているのは大きな群れなんだろうけど、どれぐらいの群れなのか全くわからないという。魚は多かったのは確か。あと、想像していたよりも流れていなかったかも(岩を掴まないとやってられない、とかはない)。
反対に、多くダイブした近場のサイトは、魚は少ないかもという印象を受けた。珊瑚もみっしりではなく、砂地に点在しているパターンのほうが多い。無論、ここいらは流れていないに等しい。
もちろん、水の色は国内近場のように暗く緑に濁るのではなくて、エメラルドグリーンではあったけど…。上から見ている分には綺麗に見えるんだけどね。実際、入ると白砂その他でシェイクされていて、全然抜けていない。シパダンも抜けてはいない海だったけど、あそこまで濁ってはいなかったもんなぁ。
帰る日には風が収まりつつあったので、1週間、時期がずれただけでもタオの海に対する印象は、かなり違ったはず。綺麗な白砂の中、陸も海ものんびりなダイビング・スポットと評価していたでしょう。
よって、今回は水中の写真はほとんどない。うわニゴニゴ→切り替えてマクロに固執するのは元々、性格的に無理だし。このダイブ・サイトには他の魚もいるのに、なぜゆえにあなたにそこまで固執して撮らなければならないのか、時間には限りがあるはい次、次ーっと思うんです。
また、陸をぷらぷらしているときはなぜか雨が降ることが多く、カメラを濡らすのは嫌だから陸の写真もほとんどない。
写真は撮らないという、自身の旅の基本に忠実な旅となった。俺にはテキストがある。うそ。万人に魅力ある文章というのは本当に難しい。読み手の視点に依存する部分が大きいからだ。あれ、話それてる。
いつものように時間的編集はしないで並べる。
サムイ島への飛行機待ち。