last updated '08/09/22 |
ティランジア(エアープランツ)の無難な育て方。 関連: ティランジア入手 / 栽培株 |
十分な日照が確保できなければ、育成ランプ(ビオルックス - 蛍光灯タイプ、プラントライト - 電球タイプ)などを使って補ってやれば良いだろう。後述する、半日陰を好む種を集めるという手もある。 |
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(*) 正確には レイボルディアナのような、観葉植物に近い&完璧に鉢ものを緑葉種と呼ぶ。 ここでは便宜上、ストリクタやブッツィー、ブルボーサなども緑葉種とします。半日陰で水を好み、鱗片がほぼ見られないもの。本来であれば↑は銀葉種に分類されるのですが、典型的な銀葉種と性質はかけ離れていて、全く別と考えたほうが失敗はないでしょう。 |
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自生地では夜間、大量の霧が発生している。ティランジアはその間に水分を吸収し、昼間の乾燥と風に耐えている(緑葉種の自生地はそれほど乾燥しない)。このような水の条件を再現するために、水やりは夕方か夜間に行う。昼間だと日に当たり→蒸れて一発で腐るので避けること。 水やりの方法は二つ。ミスティングとソーキングがある。ミスティングを主にし、ソーキングを補助にしたほうが失敗は少ない。 ・ミスティング - 霧吹きでたっぷりめに水をかける。 ・ソーキング - ミスティングしていても乾燥した状態になってきた場合(葉に力がなくなる or しおれるに近くなる)、水に漬け込んでしまう。冬季、水温がかなり低いようであれば、10度以上 or 室温と同じ程度の水温にするのが望ましい。時間は3〜4時間。8時間と書いてある場合が多いが、植物への負担と失敗を避けるため、長時間は漬け込まないほうが無難。ソーキングして忘れ→丸1日放置なども避けられるだろう(忘れると大抵死ぬようだ)。 ソーキング後は水を切ること。葉の付け根に水が残った状態で日中を迎えてしまうと、その株は深刻なダメージを受けるか腐る。 頻度は環境により大きく変わるため一概には言えないが、通常の銀葉種で週2、3回のミスティング+月1回のソーキングになるだろう。また、季節によっても変わり、夏季(蒸れを避けるため&若干の高山性があるため)と冬季(耐寒性を高めるため)は減らす。成長期以外の水やりを控えるのは、園芸の基本中の基本である。嫌がる植物に過度の水を与えても負担になるだけだ。初心者は従うように。でないと必ず失敗する。 追記: |
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室内の場合、冬季はそれほど意識する必要はないだろう。ただし、室内でも物が凍るような厳寒の地域は、ちょっと厳しいかもしれない。屋外の場合、最低気温が10度を切り始めたら室内に取り込むようにする。 冬季でも10度以上が理想。凍らなければ、成長のスピードは急激に落ちるが越冬はする。一般的に、緑葉種より銀葉種のほうが耐寒性は高い。 夏季は通風に特に注意する。締め切った暑い部屋での長時間放置は、確実に蒸れて腐るので避けること。対策としては、 「外」に設置すること。でないと日光を弱めるだけで、室温を下げることにはならない。 |
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肥料なしでも育つ。与える場合は春と秋の成長期を中心に、水で2000倍以上に薄めた液肥(ハイポネックス等)を、ミスティング時やソーキング時に使う。 筆者は3000〜4000倍ぐらいにして、成長期(春秋)に月1、2程度使っている。頻繁に与えると徒長の原因になるし、液肥が葉の上で濃縮されていったり、鱗片が肥沃になりコケ等が発生するからだ。コケが発生した銀葉種の見栄えは、かなり悪くなる。 しかし、繁殖に重きを置くならば、濃度と頻度(2、3週間は空ける)さえ守れば(言い換えれば肥料焼けを避ければ)、あまり神経質になることはないだろう。 追記: 肥料も成長期以外は避けるのは、園芸の基本。弱っている植物に無理に〜(以下略)。 |
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ミズゴケは緑葉種に使うと良い。または、温室や屋外の大型銀葉種に使っても、過乾燥を避けられたり、旺盛な成長を期待できる。 そのまま着生させてもいいし、着生させなくとも多少の水分管理をバークや土がしてくれるので、栽培成績は良くなる。 また、温室や屋外だと常時、空気が動いているので、水やりもジョウロやシャワーで「軽くかけて濡らす」感じで全く問題無い。日照の面でも明るさや時間を測れば一目瞭然で、温室や屋外のほうが優れている。外置きは楽で成長にも良しなので、逆に窓際には考えて置こう。 屋外の場合、一部の種(ファシキュラータなど)を除いて雨ざらしは避けること。水分管理が非常にしづらくなる。23区内だと雨はかなり汚く、白い株が汚れるというのもある。乾燥に強い長茎銀葉種であれば、軒下に吊ると手っ取り早いかもしれない(アルビダやパレアセアなど)。風で飛ばされないようにすること。 |
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極端な温度上昇と下降が起こりやすいので、あまりにも小さな温室はお勧めしない。特に閉めきりがちな冬期は、空気の動きがかなり悪くなり、蒸れの原因にもなるだろう。 |
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1〜3年の間に(種、個体によりまちまち)花を咲かせた後、1、2本の子株を生じる(花を咲かせないで生じる場合もあり)。子株は段々と成長し、親株は自然に枯れていくので、積極的な株分けは必要ないだろう。親株がなかなか枯れない種もあり、その場合はクランプといって株の塊になっていく。 花で自家受精をし、綿毛のついた種子ができるものも存在する。この場合、種子をヘゴ板やコルク板に擦りつけ、朝夕たっぷりと水をやり乾燥させないようにすると、一週間ほどで発芽する(古い種子は発芽しない)。最初の1年間、苗はとても弱いため、朝夕の水やりは続け、乾燥を避ける。遮光を強めに、風通しの良い場所で蒸らさないように育てる。 こうして実生(種子から発芽して成長すること)した株の成長は大変遅く、親株と同じように花を咲かせるまで約5年、大型種で約10年とされる。親株から栄養を貰って育つ訳ではないので、それだけ時間がかかるのだろう。 |
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