2008年の2枚

d. 人文科学と芸術

 去年の終わり頃に買っているCDも含まれるが、今年、よく聴いていた、かつ名作な2枚を厳選。圧縮された音源かつヘッドホンではなくて、CD経由きちんとしたスピーカーで聴くことをお勧めする。
 今、CDってほんとに売れてないらしいね。素晴らしい曲なら、結局はCDで聴きたい&持っておきたいと思うけどなぁ。逆に言い換えれば、適当な音源&安い小さなヘッドホンで満足できてしまう音楽市場って…。

Ma Fleur / The Cinematic Orchestra(Amazon)
試聴(juno records)
 確かTowerで(Ninja Tuneか…)と思い、とりあえずで試聴したら作品性の高さにぶっとんだという。架空の映画を1枚のアルバムにまとめたというコンセプト通り、ストーリー性があり1枚で完結している。
 室内楽の要素が強いが、Amazonのレビューにあるようにジャンルの壁を完全に越えている。
 日本語版は解説とボーナストラック2曲が追加。

Lifetracks / Tom Middleton(Amazon)
 ’90年代にGlobal Communicationというambientでポピュラーなユニットがあった。その片割れ、Tom Middletonが発表したアルバム。
 もはやambientではなく音楽性はより豊かになり、electronica、室内楽、fusion等々を飲み込み吸収している。美しく、が、大げさでないメロディーラインは健在。彼の人間性が滲み出ている。

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