大御所の2枚

d. 人文科学と芸術

 音ネタ久々。久々音ネタ。どっちでもいい。

Okie Dokie It’s the Orb on Kompakt / The Orb(from US)
オーキー・ドーキー・イッツ・ジ・オーブ・オン・コンパクト / ジ・オーブ
 Kompaktから出ているThe Orbのアルバム。ジャンル的にはアンビエント、エレクトロニカに少しディスコなんかが入り混じっている。キック入りの曲もある(決してうるさくはない)。
 The Orbは思わず笑っちゃうような冗談というかバカさ加減を曲に織り交ぜることが多いけれども、このアルバムではそういう傾向は希薄かも。成熟しているというか、いい意味で落ち着きを見せている。
 音色は手を抜いていなく、レイヤーをしっかり感じる。職人の域。
 日本盤は一曲多く入っている。
 どうでもいいけど、ダイビングではジャケットのようなOKサインを頻繁に使う。地上で使う親指を立てた「Good!」はほとんど使わない。なぜなら、「浮上しよう」or「浮上する」という意味になるから。<親指を立てた「Good!」
 体験ダイビングでも連発されると、ガイド&バディもたぶん迷惑だと思うので止めておきましょう。

The Equatorial Stars / Fripp & Eno
 2人の大御所、Fripp(ギタリスト@キング・クリムゾン)とEnoのユニットが、30年ぶりにアルバムを出してみましたよという作品。『赤道の星』というタイトル通り、アンビエントで静かなアルバム。派手に輝いているわけではなく、ひっそりと情熱を秘めて瞬いている(またたいている)星々といった印象。
 Frippの繊細で緻密なギターに、Enoの音色が絶妙に絡んでいく。永遠を感じるほど。
 何はともあれ、上記2枚は老獪の粋に達しているアーティストが出しているわけだが、決して古くはない。安心しても聴ける。

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