ドルが引き続き弱いというか疲弊しているので、輸入をぽつぽつ続けていたりする。その中でナイフをいくつか。またかよ。またオタネタ、俗に言うまたオタタですよ。俗に言わない。
SERE Operator / Al Mar
全長約26cm。fixed bladeで、鋼材は高級鋼材になるS30V(硬く耐食性にも優れる)。構造はフルタング。ハンドル材は不明(G-10?)。すでに研いであり、鋼材も手伝って、うちで切れるナイフ上位3位内には入っている。
丈夫で扱いやすく、そして軽い。大型ベルトクリップ(TEK-LOK)付きのシース含め、かなり実用的。攻撃的でもあるが。
Al Marは、もう市場では少ないG.サカイ製のfixed bladeをかなり前に1本入手している。大事にしよ。今回のはU.S.A.製。
Al Marを手がけていた、陸軍特殊部隊の経験を持つ中国系アメリカ人アルフレッド・クラーク・ マーの死後、このメーカーは少し数奇な(?)運命を辿っている。G.サカイによる供給が途絶えた後、モキやクリス・リーブから供給を受けているようだ。
全般的に東洋的な美しさを持ち、プラス、ある一定以上の質を保つメーカーは少ないので(というか自身は他にぱっと思い浮かばない。日本人によるメーカーは除く)、貴重ではある。ちょっと高めのイメージがあるけど、使われている鋼材や質、デザインを考えたら、まぁこんなもんでしょう。
Groove / Kershaw
カスタムナイフメーカーのR.J. Martin氏デザイン。全長約20cm。鋼材はSandvik 13C26。ハンドル材は410 steelにG-10がカバーされ、滑りにくくなっている。見ての通り、アノダイズド(陽極酸化)処理され虹色だ。この処理は見た目の恩恵だけではなく、皮膜が作られるため耐食性が増す。刃自体も特徴ある造詣。
ただ、この刃は構造上、薄くできないのか、厚いところから30度&30度ぐらいの刃が付いている。よって、それほど切れるナイフではない。切れるナイフにしたければ、ダイヤモンド砥石で根気よく削る必要がある。
フリッパー(not assisted)により、ワンハンドオープンが可能(手首もスナップさせないとNG)。ロックはフレームロック。全体的に見ると、実用的というよりコレクターズアイテム的要素が強い。
R.A.M. / Kershaw
全長約19cm。鋼材はSandvik 13C26。ハンドル材はアノダイズドされたアルミにG-10がカバーされている。見た目よりもかなり軽い。
フリッパーによるオープニングシステム(not assisted)だが、軽いため指の力のみですこっと開く。そして、ハンドルの中ほどに見えるのがHawk Lock(thumb knob)で、閉じるとき、親指を使って引くと刃は重力で折れ、そのまま手首を返せば簡単に閉じる。
逆もありきで、開くときもthumb knobを引いて→手首を軽くスナップさせると開くことができる(素直にフリッパーとして開いたほうが使いやすいけど)。
Blade Magazineの2007年Most Innovative American Design。切れるし、かなり使いやすいことは確かだ。お勧め。
Kershaw増えたなぁ。家にあるの数えたら5本だ…。
Horus / Columbia River Knife & Tool
カスタムナイフメーカー、Allen Elishewitz氏デザイン。証明するかのようにブレードに金のロゴが入る。全長約18cm。鋼材はAUS 8。ハンドル材はザイテルに、象眼細工を意識した樹脂がはめ込まれている(1本1本、模様が違うようだ)。ロックはフレームロック。プラス、刃を開いた状態で小さなレバーを動かすと、fixed bladeのように固定できる(LAWKSという機構)。
エジプトの神話に登場する天空と太陽の神、の名が付けられている。かなり特徴的なデザイン。けれども、写真より小ぶりな印象を持つナイフではある。
CRKTはMY TIGHEを持っていて、精度高めだしassistedも快調で印象はかなり良かった。が、このHorusは違った…。ワンハンドオープンするにはデフォルトだと固すぎて、逆にすごい勢いで邪魔になっていた。個体差ではなく、構造的におそらくこういうモデルなんだと思う。調整して、少し固いかなぐらいにやっともっていっている。
左:Mini Buck / Buck Knives
右:Amulett Classic Key Ring Knife / Gerber
今回はKnife Centerで注文。たまに送られてくるnews letterにpromotional codesが書かれていたので、入力したら一緒に届いた。$149 or moreで上記の小さなナイフ2本と、「free Basic Shipping ($6.95 Shipping Credit)」という内容だった(Shippingの料金はおそらくそのままだったけど)。
刃は無論とてもとりあえずで、暇なときスパイダルコのシャープナーで研いでおこ…。
余談で、このご時世、刃長6cm以下のこれぐらい小さなナイフでも正当な理由無く持ち歩くと、職務質問→立派に面倒なことになる可能性が高いので、念のため。