下記サイズぐらいのオウムガイの化石は、海外でも意外と高い。それだけ採れないのでしょう。同サイズのアンモナイトの化石より高くなる。厚みがあるため、ずんぐりとしていてかなり重い。
2つともちゃっちゃと輸入した。
Nautilus(オウムガイ) / マダガスカル産出
125mm x 95mm x 82mm。重さ1021g。一見、かなり不気味だが、ここまで均一にメノウ化しているものは希少になる。慣れると、ナウシカもびっくりな異形の昆虫として観られるかも。どないやねん。
Nautilus(オウムガイ) / マダガスカル産出
130mm x 120mm x 91mm。重さ1456g。このタイプのほうがポピュラー。
オウムガイは化石として掘り出されるが、今も生存している生物である(貝はよく見かけますな)。4億5000万年前~5億年前に誕生し、ほとんど進化していない。現代もいるせいか、中生代のアンモナイトより新しい生物というイメージを持たれる場合が多いが(自身もそう思っていた時期があった)、実際はオウムガイのほうが古い生物で、古生代に生息したチョッカクガイの直系の子孫にあたる。
体の構造は貝の奥まで詰まっているわけではなく、貝の内部は小さな部屋に仕切られていて、出口に一番近い部屋に体が収まっている。仕切られた部屋は空洞で、浮力の調整に利用されている。
南太平洋~オーストラリア近海、水深100m~600mに生息している。それ以上深くなると、貝の構造的にも水圧に耐えられないそうだ。