ヨーグルト量産

g'. 生活と文化 2


 震災の影響でヨーグルトをぱったり見かけなくなったのを機に、ヨーグルトメーカーを買い自分で量産してしまっている。写真はヨーグルティア。細かい温度設定、タイマー付きなどの点で、これを買っておけば間違いは無い、家庭用では最強の位置にある製品。使う容器は電子レンジで簡単に滅菌できる。
 その分、他の安いヨーグルトメーカーより値が張る。安い製品は細かい温度設定ができないのと、タイマー付きと見せかけて実は電源切れる訳ではなかったりするので、留意して選ぶ必要あり。
 通常は、種として使うヨーグルト100gに牛乳1Lをよく混ぜて加え、40度で7時間置けばできあがり。種は市販のプレーンなヨーグルトか、できたヨーグルトから初めに取り分け冷蔵庫に保存しておいた物も使える。
 食べる時にアカシアやトチなどの純粋蜂蜜をかければ、味もいいしオリゴ糖も摂れる。
 ヨーグルトの量産において、いくつか留意点を。
 使う容器は熱湯 or 電子レンジで滅菌すること。そうでないと、まだやったことないけど雑菌が混入して腐敗→禍々しい物ができる可能性あり。種を取り分けておく容器も、電子レンジ可のタッパーを使うと楽。
 酸に強い耐性を持つポピュラーなシロタ株が含まれているヨーグルト(ソフールなど)を量産させるにはコツがある。シロタ株は体温程度の36、37度で活発に増殖し、41度以上で増殖はストップ。なので、通常より低い37度で10(2回目以降)~12時間(初回)ぐらい置くと丁度いいのができる。ソフールはゼラチンで固められているため溶けにくく、初回は時間が必要。シロタ株は固める力は弱いため、基本、柔らかいヨーグルトになる。
 プロバイオティクスと称されるいくつかのヨーグルトには、偏性嫌気性菌が使われている(LG21など)。酸素に弱い。ということは、できたヨーグルトを種に量産を繰り返すと、「LG21以外」の菌(ブルガリア菌、サーモフィラス菌)が優勢になり、目的としていた当初のヨーグルトとはかなりズレてくる。どういう菌かはネットで調べ、偏性嫌気性菌であれば2回程度の量産に留めておき、新しい種を買ってくるのが無難。
 余談で、前出のシロタ株は「通性」嫌気性菌なので、温度さえ気をつければ家庭でも容易に増殖!

タイトルとURLをコピーしました