ヘボン式か訓令式か
忙しい人のためにざらっとまとめると、どちらが良いローマ字表記の方法かを展開しています。
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訓令式(e.g. ち→ti)は文部省推進。よって、小学校では訓令式を習う。一方、外務省はヘボン式(e.g. ち→chi)推進。当然、パスポート等の表記は半強制的にヘボン式にしなければならない(*)。
社会一般ではヘボン式が優勢に感じられる。が、グローバル化にあたっては実は訓令式がよろしい。ヘボン式はより多くの欠点を持つゆえ。
1. ヘボン式の子音は英語に寄り掛かりすぎていて、英語以外を母国語に持つ人からは正確な発音をまず期待できない。一方、訓令式の子音は、比較的まともな発音を広い範囲で期待できる。
2. 母音(ヘボン式、訓令式共通)になると、おかしなことに今度は英語を母国語に持つ人からまともな発音を期待できなくなる。けれども、英語以外を母国語に持つ人からは、日本語にほぼ近い発音を期待することができる。
よって、2つの欠陥を持ち、英語国民、非英語国民ともに正しい発音を期待できないヘボン式より、グローバリズムという観点では訓令式のほうが優れている。
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なるほどー。
もー私はめちゃめちゃですが。タイピングしているときは訓令式よりになるのかな(打つキーが必然的に少なくなるし)。表記はヘボン式が多くなるのか。
しかしこの記事を落としていて何に一番感心したかというと、ヘボン式のヘボンはセント・ヘップバーン(明治学院大学)のヘップバーンと同一人物だったということ。明学には過去、親しい友人がいたり姉が通っていたりしたが、今まで知らなかったよまじで…。知っている人にとっては、かなりの無知さ加減だったと思われます。>私
慶應の幼稚舎は幼稚園ではなく小学校、というのを知らない人くらいのレベルだったと思う、たぶん。
(*)
e.g. 大田→Otaなんですよね。もっとも、現在は申請書提出でOhtaなどの表記も可能な模様。PASSPORT_ヘボン式ローマ字綴方表(東京都生活文化局)