『FROM HELL』
最近観ました。切り裂きジャック(*1)に迫るって映画なんですが、その謎をジョニー・デップ扮する刑事が解き明かします。が、犯人はこの映画独自の設定になるんじゃないかな(*2)。それと、人物設定その他にエンタテイメント的要素が強く、その分、おどろおどろしさとか薄暗さなんかは弱いです。例えば、最後5人目の被害者、実際の状況はベッドそばのテーブルに大きな肉の塊2つ(被害者の)、首は切断、全身隅々切り裂かれベッドの上は屠殺状態。犯行には最も時間を費やしただろう、とされています。
そういう偏執っぷりはちらっと窺えるだけで、前面には出てこない。他に、犯人しか知りえない情報が書いてある警察への手紙、とかも面白いんだけどね。
ゆえに、おっかないの苦手な人 or うら若きパチモン乙女でも大丈夫だと思う。<エンタテイメント的要素が強く
ところで、切り裂きジャック映画という内容に引かれて手に取ったんだけど、ジョニー・デップ氏が出てたの知らなかったよ。 😀 考えてみればあの人も、『BLOW』(*3)はじめ結構マニアックなの出てるなぁ。
とりあえず、ジョニー・デップふぁんは、『PIRATES of the CARIBBEAN』と上記2本は観ませうせう。
(*1)
1888年、ロンドンの貧民街(←このことば現在使っていいのか知らない)ホワイトチャペルで、売春婦5人が惨殺され→犯人捕まらず迷宮入りという事件。
(*2)
当時の警察がマークした人物は以下の通り。
●M・J・ドルイット ─ 医師。性的変質者。5番目の事件直後(つまり最後の事件直後)に失踪し、7週間後、テムズ川にて遺体で発見される。
●コズミンスキー ─ ホワイトチャペルの住人。発狂しつつ孤独な生活を送り、売春婦に憎しみを抱いていた。第5の事件から4ヵ月後、精神病院に収容。
●マイケル・オストログ ─ 医師。前科持ち。経歴は犯罪で満ちていた。事件当時の足どりが確認できず。
(*3)
ブラックマーケットに実在した伝説の男、ジョージ・ユングの話。古き良きアメリカ、そして暗部が混在している作品。人物描写も豊か。ハリウッド的エンタテイメントとは、一線を画する。
(*)
肛門。隠語はキクマ、菊。ヘーデルマムコとかいろいろあったようです。