OMEGA Seamaster 300M

g'. 生活と文化 2


 自動巻Seamaster 300MのMサイズ(俗にいうボーイズ)は、ブルーダイヤル(2253.80.00)を買っといた。角度と光の加減によって、藍色が様々に変化するから。海も碧いってことで。まぁ深海は真っ暗だけど…。
 受けられる保証やサービスを長い目で考えて、並行輸入品ではなく正規品を選んでいる。
 機械時計特有のシバリ ― 20:00~2:00の間は日付修正NG、めいいっぱいゼンマイが巻かれた状態でも放っておくと40数時間しかもたない、潤滑油の関係で止まっている状態で放置は良くない、約5年に1度のオーバーホール(2万~5万)などなど、はある。けれども、それらはどうでもいい。チチチチと時を刻む趣が大変よろしい、というほうがはるかに大きい。もういい年だし。
 最後まで悩んだのが、BREITLING(ブライトリング)のCOLT AUTOMATICというモデル。BREITLINGって水には脆弱なイメージがある。元々パイロット用のクロノグラフの歴史が長いゆえ。が、これはaeromarineという相反するコンセプトに基づいたシリーズ。視認性が高いが頑丈である。
 ただ、やっぱりでかくて分厚く、身長180以上の筋骨隆々とした男性しか似合いそうになく、自分にはダメだと止めておいた。
 どうでもいいけど、この時計をして海には入らない。今、ダイバーで時計を使って入る人は、皆無に近い。高いからもったいないというのもあるけど、無減圧潜水時間などをリアルタイムで表示するダイブ・コンピューターのほうが、はるかに多くの情報量を与えてくれる or 役に立つので。
 じゃあなんでわざわさダイバーズ・ウォッチにしたのかというと、まろんですよまろん。当たり前じゃないですか。時計左上のヘリウム・エスケープ・バルブにしたって、チャンバー内、ヘリウム混合ガスの中で生活するプロの作業ダイバー以外は、無用の長物になる。

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