この映画、10年以上ぶりに観た。落とすのに時間がかかってた。
ざっとした話はamazonのレビューを読んでもらうことにして。
私には田舎がないので、(故郷に帰りてぇ)とか(俺は故郷を捨てた)みたいな感情は持っていないのですが、それでも感動は当時とやはり変わりませんでした。
もう忘れていた幼い頃の記憶とか情景を、ふとしたことで思い出す経験はあると思いますが、そういうものがいっぱい詰まった映画です。例えば、昔遊んだおもちゃ箱を発見、それにまつわる記憶をまざまざと蘇らせた以上の感動はあると思う。プラス、初恋愛なんかも絡んできます。
年を食っていくと、ものを見たり考えたりするときの視点や思考に余裕が出てきたりする。けれども同時に、計算をしない一途さや無邪気さなどはどんどん捨てていく。呆れるくらいうっちゃる。でないと社会では生きていけないから。そういうことにもうまく触れている映画。
また、ジュゼッペ・トルナトーレ監督の映画に対する愛情と情熱を感じられる、ああーっ一言でいうなら要するに「いい」映画なんです! いずれにせよ観ていない人は観ろ。文句あるかっ。←文字に表せなくていらいらした人。:D
ちょっとだけネタばれしてしまいますが、完全オリジナル版は年月を経た後、初恋愛の相手に遭遇しています。劇場公開版はあんなにカットされていたのか…。