Waking Life
監督はリチャード・リンクレイター。実写にデジタルペインティングを施していて、基本的にアニメでたまにえらく絵画的。
ストーリーはあって無いような。目覚めようとしても目覚められない青年の話。夢の中で、起きたと思ったら実はそれも夢、という経験をしたことがある人は多いと想像できるが、そのようなことが延々続く映画。よって、無意識的で断片的、かつ夢的です。←当たり前
いろいろな人が出てきて、人間についてこれまたいろいろな視点で語る。呆れるほど出てきて呆れるほど語る。「あなたたち、それだけ人間をこねくり回すことができるのであれば、その精神のベクトルを他や外部に向けたらもっと楽しい or 生産的なんじゃないの?」と啓蒙させる映画かはわからない。
いずれにせよ、ストーリーを追いかけることに集中する人は受け付けないだろう、というのは容易に推測できる。変な例だが、実験的な純文学(not 私小説)を楽しめる人は、この映画を楽しめる確率は高いと思います。
関連:
A Scanner Darkly(Yahoo.com)
こちらの監督もリチャード・リンクレイター。出演はキアヌ・リーブス他。ここではtrailerが観られる。
原作は『暗闇のスキャナー』として日本語訳でも出ています(訳はある意味凄い)。ハリウッド的脚色が施されるのか、比較的素直に表現されるのか。trailerを観る限り、ハリウッド的脚色は免れそうにないね。どちらに転ぶにせよ、リチャード・リンクレイターの手法においてなら原作と被る部分は多いと思われるので、私は観ます。