ハオルチアの軟葉種は成長が比較的早いため、入手した当時は小さな苗でも、1、2年後には親の特徴が出て意外と観れたりする。わかりやすく大きくなった株を、少し集めてみた。
余談で、園芸を始めた当時は「1年ってなげーだろおい」と思った。けれども、今ではいろいろな種を抱え込んでいるため、それらがすくすく大きくなっている or 動いているのを観ていると、1年は結構短い。
1年に2回は熱帯の海に入るようにしているけど、その間隔のほうが長く感じているかも。おかしなものです。
グリーンヘイズ(コンプトニアナ X ピクタ)(2005年10月)
グリーンヘイズ(2007年10月現在)
焼いてしまい一度こじらせている…。1年近く萎びて成長しなかった期間があるが、ここまで持ち直した。徒長するぐらい水多め&日弱めで養生させて、再び通常の環境に戻して今に至る。
基本的に、性質はそれほど強くないかも。神経質というか。葉にすぐに出る。
亜房宮(2007年10月現在)
とてもガラスでレンズなコンプトコレクタ。窓が大きく透明度が高い、親(写真)の特徴がはっきり出てきている。買っておいて良かったよ…。
銀世界(2007年10月現在)
名前通りすっかり銀世界に。
買ったときはまだ出始めたばかりの交配種で、小さくても高かった。というか、前出の種も皆、かなーり高かった…。今では値段的にもある程度は落ち着いて、入手しやすい。が、オークションだと高騰しているのを見かけるので注意。熱くならず専門店で普通に買ったほうが、手っ取り早く&妥当な値段で買える場合がままある。
M-4(2007年10月現在)
黒味が強いマジョール交配種。選抜種だったらごめん。
他のハオルチアに比べ、特に意識して日に当てているわけではないが(まぁいずれにせよ屋上は日照強めだけど)、この色が出る。昆虫っぽい。
宝草錦(2007年10月現在)
面倒なのでそのまま群生させてます。:D こうして見ると、主頭(親株)の持ち上がり気味が凄くなっている。かーさんかなり浮いてるよ。
全般的に、肥料とか土は全然凝っていない。ハオルチアを徒長なく早く大きくする条件は、長時間の弱めな日照と、適度な水、通風だと自分は思っている。この条件が揃うと子株もよく吹く。
植え替えも毎年はとてもじゃないけど面倒でやってられず、根が下から出てきたとか、水が染み込まず明らかに根詰まりとか、鉢がきつそうだ、なんてときに。
子株はストレス(水切れとか寒さとか)が刺激になって吹く場合も多い。部屋の窓際ではなく、温室やフレームで外置きにしている(←変な言い方だけど)ハオルチアのほうが早く大きくなるし、子株もよく吹く。
おまけでアラビカム(2007年10月現在)
大変茂っておりまふ。横からでないと根元がほとんど見えん。うちに来た当時の虫害されていた葉は、もう数えるぐらいしかない。
実はこの株、9月に台風直撃したときも屋上に放置されていた。夜、職場から帰ってきてレインコートを着て屋上に上がり、フレームを閉めたり、鉢が倒れない工夫はしたけれど。
暗い中、うねるような風雨の強さは尋常ではなく、腰を屈めていないと立っていられない。音も派手だったので、少し畏怖を感じるほどだった。
塩気を含んだ雨水と常時、引っこ抜かれるような風で、根を痛めるかなーと思ったけど全然、大丈夫だった。パキプス(写真)とかも。この手の植物は、根を痛めると黄色い葉を出すのですぐにわかる。
このアラビカム、冬は温室の主として鎮座させる予定。建つまでもうちょっと待っててくれい。