タイ・シルバー(Cycas sp. ‘Thai Silver’)の種子。幅は3cm程度。
タイのカンチャナブリ高原で最近、発見された未記載の種。位置的には日本蘇鉄と同属に位置する(サイカス属)。大きくなると葉は白い短毛にびっしりと覆われる(個体差あり)。自生地での写真はこちら(PACSOA)。
なんとなく蒔いてしまうと発芽まで6ヶ月とか平気で費やすことがあるので、今回は殻を外して蒔く方法を紹介。そうすると1、2週間ぐらいで発根する。
粗いヤスリがあるなら、おりゃーと一気にここまでいける。まずは硬い殻を露出させる。
ヤスリが無い場合、カッターで茶色い薄皮を剥いだ後、一晩、水に漬ける。そうすると果肉が柔らかくなるので、再びカッターで果肉を落として殻を露出させる。手を切らぬよう。
殻を削ると、微妙な開口部が現れだす。穴の向こうはぷりぷりな中身だ。ここからは神経を集中させ、ニッパーなどで少しずつ穴を大きく、殻を落としていく。
こんにちは。完全に出されちゃった。
栗だ。
ダメな種子。見るからにダメである。ここまでダメだと、栗の段階になる前にわかる。3個中、1個ダメだった。急激に高い種子となった…。
こうして殻を外して蒔くと、ダメな種子を始めから除けるし、発芽までものすごく短縮できるので一石二鳥だ。
あとは普通の植物と同様、受け皿に水を張り&ラップを掛けておく。種子は半分程度、土に埋める。ラップには爪楊枝でぷすぷす軽く穴を開け、表土には殺菌剤(トップジンMスプレー)をさっと吹いておいた。