オニイトマキエイとナンヨウマンタ

c. 自然科学

マンタ(Manta birostris)を2種に分類する動きがあるんだけど、その違いがまとまっている。あまり外洋に出ないナンヨウマンタのほうが遭遇しやすい。
オニイトマキエイとナンヨウマンタの違い・見分け方
オニイトマキエイをナンヨウマンタと区別できる写真
自分の写真でもわかりやすい例はないかと見てみたら、あっさりあった。
オニイトマキエイ(Manta birostris) at シミラン、スリン諸島付近、タイ

正確には有名なダイブサイト、リチェリュー・ロックで。外洋の隠れ根なので、外洋性が強いオニイトマキエイが回ってくるんだろう。

ナンヨウマンタ(Manta alfredi) at ハニファル、モルディブ


周辺海域にいるマンタが集まるんだろうね。より群れやすいという性質が出ている。
ただ、両者はもちろん出くわすことがあり、交雑も頻繁に起こっていて、中間種は存在するはず。
また、オニイトマキエイをマンタと呼んでもそれほど問題は無い。Manta birostrisという学名が示すように、マンタ属に属するからだ。
植物の世界なら大抵、学名を無理にカタカナで呼ぶ。「マンタ・ビロストゥリス」、もしくは種名のみ「ビロストゥリス」みたいに。英名のマンタ・レイはあくまでも一方言に過ぎない(もちろん和名もね)。

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