Trail Master / Cold Steel
全長約37cm、ブレード約24cm。刃厚約8mm。鋼材はSK-5。ハンドル材はクラトン。最近出たシルバーブレードバージョン(鋼材がSAN MAI IIIのは出ていたが)。箱出しの状態はグリスが分厚く塗られている。
かなりでかい、けどいちおうそれなりに扱える大きさのを、品質もある程度以上は、と考えていたらこれになった。trail=(人や動物が通った)跡、跡を追うなどの意味から想像できるように、アウトドアやハンティング用の大型ナイフ。かなりの迫力がある。
YouTubeで圧倒的な破壊力と耐久性を観ることができる。重さはそれなりにあるので、鉈のように力任せにどかっと使える。が、それに耐えられ、反面切れる刃も併せ持つ。
SK-5は炭素鋼で、自身の中では初めての鋼材になる。ブレードは厚みが(8mm!)あるが、異常に切れて刃も付けやすいという印象を持った。ただし、一般的なステンレス鋼より耐食性は低い(錆びやすい)。
錆びやすいアウトドア or ハンティング・ナイフってどうなんだろう。山に入る人なら容易に想像できると思うが、濡れたものを切らなくとも、雨に降られたり、ガスが出れば超湿潤になったり、夜~朝、結露しまくったりと、何かと水には接する状況になる。そして当然、いちいちナイフのみに構っていられない。ということは、鉈のようにある程度の錆は構わず、汚く使うという前提なんでしょう。それが嫌ならSAN MAI IIIのを買えってことか。
あくまでも私的な好みで言うと、鋼材はS30Vが一番好きかなぁ。次点が154CMかD2。ただし、鋼材は焼き(熱処理)によって性質をかなり変えるため、一概に言えない部分はある。
このトレイルマスターをコンバット or タクティカルにしたものがリーコンスカウト。刃長が短い以外は、基本的な造りは被る部分が多い。