おまけ。当初は取得する予定がまるで無かったアドバンスド・オープン・ウォーター(以下AOW)。乗船後、急遽取得することに。
 300本、750本の経験者2人がクルーズ中ついでに取得するというのを、最初の夕食後、
「贅沢ですなー」
 なんて他人事として聞いていた。が、料金の話になるとたまげるほど格安、しかもダイブサイトはほぼ変らないという(脇にそれて5本。講習後は通常と変らないファンダイブとなる)。
 Emiさんには「今晩考えて返事します」というステータスにいちおうしておいた。けれども、朝になったら返事する以前に、AOW取得パーティーに入っていた@ホワイトボード。:D
 もちろん全く後悔しておらず正直、取得してしまって心底良かったと思っている。オープン・ウォーター(以下OW)のときは顎で指図するような&講習生に「あなた何々」という話し方をする人に当たって、インストラクターにあまり良いイメージを持っていなかった。けれども今回、講習生に合わせた(その講習生に必要な)実技を丁寧に指導してくれる講習で、とても役に立った。今回のクルーズ中だけでなく、これから先も意識してダイブ→上達できるような実り多き時間。
 AOWを取得しておらず、ediveのクルーズに参加する人にはぜひお勧めする。AOWを取得するパーティーに加わると、通常と違う点は以下の通り。
・コンパスを使ったナビゲーションのときに、通常ダイブしないサイトに行く可能性が出てくる(津波の影響をもろに受けたBreakfast Reef、これは逆に見て良かったと思った)。
・ナイトダイブ1本がオプションにならず、講習でダイブすることになる。国内近場の海で透明度1mを切る海を体験していたせいか、意外と見えるんだなというのが素直な感想。恐怖は全く感じなかった。明かりを消して目の前で手を振ると、夜光虫がふわふわと光りだす光景が強く印象に残っている。
 念のため書いておくが、写真のカードはテンポラリーで、PADIから正式なプラスティックのカードが送られてくるまでの繋ぎ。タイで取得すると管轄はAPacになり、PADIオーストラリアからの発行になる。かこいい。OWはPADI USからだったけど、今回で発行地もある意味ランクアップ。どないやねん。


 おまけ2。AOW取得記念で貰った。デザインされたロウニンアジがバックに入っている。かこいい。東京オフ会のときにも着て行こうか。
 今回、自分のお土産は一つも買わなかった。もうお腹いっぱいって感じで。
 余談で、ediveのオフ会は東京、大阪とあるんだけれども、各々で100人は集まるとか。学生だって滅多にそんな集まりませんよ。


追記
 クルーズ中の料理はタイ料理。日本人の舌に合わないのは皆無で、食事の面で心配することは無いでしょう。スタッフの構成は日本人ガイド / インストラクターが3人で、船のクルーは全てタイ人。ダイビングに関して、および船上での生活で困ることも無いでしょう。
 寝つきが悪い人は耳栓を持っていくといいと思う。夜、移動せずに入り江で停泊となっても、船の発電機(?)は回っているわけで、ある程度の音はする。成田で買って行くが吉。そのおかげで眠れないということは無かった。揺れに関しては、雨季直前や低気圧がそばを通過するのでもない限り、それほど揺れない。心配な人は初日だけ酔い止めを飲めば問題無いと思う。
 船の電圧はタイで一般的な220V(50Hz)。Cタイプの変換プラグを持って行ったんで素直に使ってしまったが、日本のプラグも挿せるはず、確か。

 まだまだひよっこな私がジンベイを観れたり、それ以前にダイブを楽しめたり。これらはEmiさん、Kyoさん、Higashiさんなどのガイド / インストラクターはじめ、船のクルー、および私以外のゲストのおかげでしょう、どう考えても。本当にお世話になりました。ご迷惑も掛けたと思います。
 しっかしこんな初心者が、初めてのクルーズでジンベイを観てしまうという快挙。今年だけでなく、当分の運を使い果たしてしまったような気がしないでもない…。始めのほうで書いたが、ediveが所有するもう一隻のクルーズ船(アンスマリン号)、同日同時刻にカオラックを出港したけれども、ジンベイは見れていない。Richelieu Rockでジンベイが出たとき、アンスマリン号は、(自分が乗船していた)オレンジブルー号の15〜30分前ぐらいに付近でエントリーを開始している。それでも見れていない。
 ジンベイは様々に絡んだ運によって観ることができるようだ。

 ところで、BC&タンクを背負うのを忘れてエントリーしようとした50歳女性がいた。もーありえないから。楽しすぎる。ガイドも
「ウエイトとかならまだわかるけど」
「これからは『はい、BCとタンクも忘れないでくださいね』なんて言わなきゃいけないのか」
「長い経験の中で初めて」
 と口にするほど。伝説は意外なところで生まれる。


追記2
 津波の貴重な体験をガイドから聞くことができた。クルーズに出ていたガイドもいて、そのときは海が真っ白になったため、エントリーを止めたそうだ。普段、海中に隠れている根も露出したらしい。日本のメディアではプーケットの惨状が頻繁に報道されたが、実際の被害は一部で、街として機能できていた(年末年始、それこそクルーズを出せるショップもあった)。反対にカオラックは壊滅的なダメージを受けた。今ではほとんどわからないが。